違う知らない土地に引っ越す際、最初から一戸建てを買うのではなく、アパートマンションや一戸建て賃貸などでまずは借りてその土地の様子見をした方がいいのか。メリットとデメリットを書き出して考えます。
今回は、一戸建て購入を検討の方に向けて、公害や迷惑行為などの観点から見ていきます。
賃貸での様子見は重要か
もし一戸建てを買って住み始めたとき、思いもよらない不都合が起きる可能性があります。
最終的に一戸建て購入を考えている場合、その土地に家を建てるとなると、その土地の現状を見る必要があります。
時折、「まずは賃貸でその土地を見るべき」ということがネットでも書かれています。
なぜ賃貸物件での様子見が重要なのかというと、ネット上での物件情報や写真だけでは、実際の生活にはなかなかリアルなイメージが湧きません。
例えば、以下のことは事前に状況を知るにはなかなか難しいものです。
- 騒音・振動
- 交通量の多さ
- 生活音
- 生活習慣
- 周辺環境の治安(迷惑行為)
- 生活利便性
- 自治会の行事・面倒な行事
- 住人は閉鎖的かどうか
これらは実際に住んでみないと分からないこと。
これらがもし、一戸建て購入後に発覚した場合、一戸建てはもうほぼ変えられません。
巨額の費用、膨大な時間を使って買った家がこういった害の渦中にいたとしても、又その膨大な時間と費用を使って引っ越し、なんてことはほとんどの人には不可能です。
だからこそ事前にその土地の風土を体験しておかないと、後になって取り返しのつかないことになってしまう。そのために一度賃貸で様子を見ることが必要ではないか、という事になるのですね。
もちろん賃貸もそう簡単に引っ越しなんて言えるわけではないですが、一戸建てよりは目に見えて引っ越しが容易です。
賃貸で様子見するメリット
事前のその地区の様子を体験できる
先ほど取り上げた8つの問題の中の一部は家を建てる予定の同じ土地に住んでみないと分からないことではありますが、ほとんどが近くのアパートやマンション、賃貸物件などで様子見はできるものです。
特に「騒音振動」・「治安(迷惑行為)」はこのサイトでも重点を置いているテーマです。当サイトの他の記事を見ていただくと分かると思いますが、渦中にいるのは悲惨なものです。
【関連記事】:私が経験した迷惑行為の種類【あなたにも起きるかもしれない】
特別幹線道路や工場、商業施設の隣接地でない限りは賃貸で様子を見れば、その地区内の大体の様子はわかるかと思います。
近くに借りれば夜中や雨の日などの様々な条件で頻繁に予定地を視察できる
よく言う、「雨の日にこそその土地を見に行くべき」「夜にこそその土地の問題が出てくる」やつです。
本当にその通りで、雨の日に洪水になるかどうかはもちろん重要ですが、雨の日の騒音というのは皆さんが思っている以上にひどいものです。雨の降る音のことではないです。たとえば車通りの多い道沿いだと、雨に濡れた道路の走行音なんかは10db~20db以上も大きくなります。
例えると、
クーラーの室外機
↓(10db増し)
自動車の車内や自動車のアイドリング音
↓(10db増し)
セミの鳴き声や騒々しい街中の音
まで大きくなるのです。
さらに夜中は変な輩が出てきます。もちろんそういった治安面もありますが、これまた夜の騒音、交通量などが厄介です。
こういったものを実際に近くの賃貸を借りて、色々な状況下で目当ての土地を頻繁に視察し、事前調査をすることが一つの問題回避法になるでしょう。
自分に合わない土地でも引っ越しが可能
以上のような事前視察をした後に、「ここはまずいな」とおもったら違う土地を探せばよいのです。
先ほども言いましたが、一軒家だとそう思っても時すでに遅し、引っ越しなんてもう一生できなくなり、死ぬまでその騒音地獄迷惑行為の温床に住み続けなければならなくなります。
一方、賃貸なら「一生引っ越せない」なんてことはまずないと思われます。そのための賃貸ですから。借りてるわけですからね。
案外賃貸が快適になる発見があるかもしれない
また、案外その視察用に借りた賃貸物件が快適になるかもしれません。
これはもう完全な運。元々捨て駒として借りた仮拠点。
でも、隣人トラブルもなく、家賃もそこまで圧迫せず、周辺環境はむしろここの方がいい。なんてことになるのであれば、「このまま賃貸の暮らしも悪くない」という新たな発見があるかもしれません。
様子見で賃貸を借りるデメリット
もちろんデメリットもあります。
一回で家を買って引っ越すよりも費用がかかる
これはだれしも承知の上かと思います。
賃貸での様子見を経て家を買う場合、
- 賃貸料(家賃、敷金、礼金)
- 生活費(契約している電気会社、ガス会社によっては高い場合がある)
- 引っ越し代(二回以上は引っ越すことになるため)
- インターネット工事費(Wi-Fi環境)
以上がかさむ費用です。
つまり一回で一戸建てに引っ越すより高くなることは必然と言えます。
ただし、一発勝負で一戸建てを購入して、運悪く治安や公害に一生悩まされて引越できないまま暮らすリスクと天秤にかけると…。
どちらかですね。これは人によると思います。
アパートマンションの場合、部屋の隣人問題が起こる可能性がある
一戸建てでも起こりうることではありますが、アパートやマンションの隣人トラブルもなかなか悲惨なものです。
一戸建ての隣人トラブルは、「自分の家のものが被害に遭う」という物がではありますが、アパートやマンションの隣人トラブルは、壁や床一枚のみを隔てた向こう側で巻き起こされるわけで、下手すれば真横の隣人の嫌がらせなんか玄関開けて数歩で行為に及ぶこともできるわけで、頻度はかなり多そうです。
しかも隣人と言えども、横だけでなく上下もあるので、ひどい隣人にあたったら、日常生活が崩壊するでしょう。仮拠点と言えども衣食住する場所であるので、まあ悲惨です。
もちろんそんなとんでもない隣人の割合はそう多くはないと思いますが、ツイッターなど見ているとかなり悲惨な状態を実況している方もいるので、こういうことが起こる可能性は知っておいた方がいいと思います。
これもあくまで視察としての賃貸の仮拠点。
あまりにヤバそうな人がいたらそれはそれで「この近くはまずいか…」という風になると思うので、ある意味治安を見極める判断基準にもなるかもしれません。
時間がかかる
様子見で賃貸を借りる場合、
- 引っ越しや契約の時間
- 様子見の時間
の2つにおいて時間がかかってしまいます。
人生において時間を無駄にしたくない場合、又は何らかの理由によって早く一戸建てで住みたいという場合、この方法は避けるべきかもしれません。
様子見に関してもそんなすぐにその土地の様子がわかるわけでもないので、時間はかかるかと思います。
そこら辺を気にしない人ならいいと思います。
様子見している間に狙っていた土地が購入される&価格が上がる可能性がある
このデメリットは特に抑えておく必要がありますね。
様子見している間に目的の土地が買われたり価格が上がったりすることは、中々痛いものです。
もしこれが起こってしまった場合は、おそらくデメリットの中で一番後悔するものだと思います。でも可能性は十分あります。
対策としては、いくつか同じ地区の土地で購入の候補を持っておくといいかもしれません。
ただこの可能性は常に考えておくべきものです。
仮で賃貸を借りるなら
賃貸で様子見するならばより安い方がいいです。この記事ではあくまで仮拠点前提なので。
ただ仮拠点ではあるものの、
- もしその賃貸が気に入って永住するかもしれないという選択肢もある場合
- 仮拠点でもちゃんとした負担のなるべくなくて生活を送りたい場合
そんな場合は、賃貸の時点でも様々なサイトや会社を漁って良い物件を見つけることが必要ですね。
その中でも、Village House(ビレッジハウス)は、金銭的負担がかなり低い「敷金・礼金・手数料・更新料」。ビレッジハウス・マネジメント株式会社という2016年設立の会社が運営で、全都道府県対応というのが凄いです。
仮拠点として、低予算で土地に潜入するにも最適か。なんならこの物件が気に入ってそのまま住み続けることも可能。
Village House(ビレッジハウス)
家賃20,000円台で敷金・礼金・手数料・更新料が全て無料
- 全国47都道府県に1,000物件以上、100,000室以上
- 敷金・礼金・手数料・更新料・鍵交換全て無料
- 耐震性能や移住面積の基準満たす
エリアや沿線からはもちろん、サイト内の地図上で絞り込みができるためサイトも使いやすい。一度試しに使うと面白い。何より金をかけたくない仮住まいも最適。
他、王道のレオパレス21などもあります。
単身者向けの賃貸アパートなどで有名ですが、家電や入居当日から利用可能なWi-Fi環境が最初から整えられており、一戸建て購入前の賃貸での視察のデメリットである、「引っ越し」「インターネット環境(Wi-Fi環境)工事」の時間と費用が節約できるという点では、仮拠点としてはかなり優秀です。コンパクトな部屋を主としているので、the仮拠点です。
レオパレス21
全国約57万戸管理!家具家電付き賃貸
- 仲介手数料無料
- 家具家電付き→引越負担軽減
- 当日から利用可能なWi-Fi環境
一人暮らしをターゲットにした賃貸の会社で有名なレオパレス21。だからこその料金や設備の充実という強みがある。
面倒な家電の引っ越しやWi-Fi環境のインターネット工事が不要の場合が多いというのはありがたい。
いずれにしてもこれも一戸建てで後悔しないための一つの方法なので、一つの参考にしていただければと思います。
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