騒音対策でまず最初に言われるのが耳栓。
SNSでも「耳栓すれば」等軽々しく言いますが、目覚ましアラームが聞こえない、携帯の通知が聞こえない、緊急速報も聞こえない、耳にカビ生える、不潔など余りにもデメリットが多すぎるのです。
今回はとにかく耳栓のデメリットを伝える記事です。
これはかなり生活に影響するので覚えておいても損はないと思います。
耳栓による不都合
災害時防災無線や通知が聞こえない
例えば睡眠時、豪雨や地震などによる防災情報が出された場合、そんなときに耳栓をしていたら防災通知や防災無線を聞き逃す可能性があります。
要するに命にかかわることなのです。
耳栓は確かに防音として役立ちますが、それはある意味全ての音を遮断する方法です。大切な情報すらも遮断してしまうのです。
この防災に関することが妨げられるということを筆頭にすべての「音」に関する不都合が生まれます。
目覚ましアラームが聞こえない
仕事をしている場合、目覚ましというのは必須なわけですが、就寝時に耳栓をしていたらその目覚まし時計のアラームも聞こえません。
仕事や学校に遅刻します。
生活を守るための防音において耳栓をしていると、逆に生活を破綻させかねないということです。
コミュニケーションができない
騒音は話し声を打ち消し妨げるものですが、音を遮断するということもまた話し声を妨げます。
それがどういうことかというと、
- 呼ばれたとき
- 相談に来られた時
- 話を振られたとき
こういったときに反応できないわけです。そうなると話しかけた人は「無視された」と思うでしょう。または「もういい」と思うのではないでしょうか。
まさにコミュニケーションの崩壊です。人間関係の悪化。
こういった不都合が起きるのです。
電話の着信が聞こえない
就寝時でも起きている時でも、騒音を遮断するほどの耳栓をしていたら携帯や電話の着信音が聞こえません。
その着信は家族の急病かもしれません。
家族の事故かもしれません。
大切の人からの連絡かもしれません。
会社のトラブルかもしれません。
会社で耳栓をしている人がいましたが、その人が電話の着信に気づかずにずっとなり続けているということが頻繁にありました。
それが周りの人からはどう思われているでしょうか。自分がその周りの人だったらどう思うでしょうか。
「うるさいなぁ」
と思うはず。つまりずっと着信音が鳴り続く。周りの人への迷惑にもなるということです。
携帯の通知に気づけない
携帯の通知と言えば、
- LINE
- メール
- 防災情報
などが特に急を要する通知です。
先ほども言いましたが、これに反応できないということは自分の不都合にもなりますし、場合によっては相手に迷惑をかけることになり、相手との人間関係が悪化する可能性もあるということです。
LINE・メールはまだしも、他にも何らかのアプリを使っており、急を要する可能性がある場合、そういった通知を逃すこともあり得ます。
インターホンが聞こえない
もし宅配がある場合はもちろんですが、それ以外にも誰か来る可能性はあります。
その人がどのような状況で暮らしているかにもよりますが、
- 家族が来る
- 同居人の宅配が来る
- 町内会の用事
- 近隣や親の知人からの挨拶
- 行政からの訪問
- 空き巣の確認など
いくらでも考えられますが、そういったことに気づかないという可能性もあります。
万一犯罪に巻き込まれても気づかない可能性がある
犯罪は不意に起きる物ですが、「音」によってそれを察知することが出来るというのは事実です。
例えば、
- ガラスの割れる音
- 戸を開ける音
- 庭や周辺の物音
こういった音から逃げる準備や迎え撃つ準備が出来るわけです。
しかしこういった音が聞こえずに何も気づかなかったら…、
知らぬ間に何かを取られているかもしれない。
知らぬ間に家には入られているかもしれない。
すでに後ろにいるかもしれない。
という可能性が、なくはないのです。
スピーカーでの音響を楽しめない
騒音下で音楽を聴いたり動画を見たりするなら、イヤホンやヘッドホンを使うことになるでしょうが、結局そうなるとスピーカーでの音響を楽しめないのです。
「騒音は鬱陶しいが、イヤホンやヘッドホンじゃなくてスピーカーで楽しみたい」という場合は「騒音は耳栓で防げ」という理論は破綻します。
人間なのですから「スピーカーで聞く」権利ぐらいあるはずです。
不潔
耳栓は純粋に不潔です。
なんせ人間の穴に突っ込むわけですから、汚いのです。臭いかもしれません。
だからと言って使い捨てなんてどれだけ金がかかるのか。良い耳栓を買っても中には洗えない耳栓もあるらしいです。
いずれにしても穴に突っ込んで使うというだけでもう汚いのに、そんなものを突っ込んだまま寝たくないです。おまけに騒音は常になり続く場合はほとんどです。つまりずっと耳栓をしているということでしょう。汚いです。
耳栓による病気
そもそも耳栓による影響は、「不都合」などでは済まされないこともあります。
外耳道湿疹
耳がかゆくなるとか耳だれが起こるとかいう病気です。
この原因のうち「外因性」のなかに耳栓の影響が考えられるとされています。
参考
『おっかわ耳鼻咽喉科クリニック』耳の病気
https://www.okkawajibicl.com/medical-care/ear-disease/
同じくイヤホンも入っていますが、長時間の使用ということでしょう。また先ほども言っていた「不潔」という部分もこれに関わってくるようで、耳栓を清潔に保たないとこういった病気になるということです。
外耳道真菌症
簡単に言えば、耳にできるカビです。これもまた長時間の使用です。
イヤホンと耳栓は言ってしまえば同じようなものです。イヤホンに起きる不都合は大体は耳栓にも起こることでしょう。（イヤホン大音量の難聴は別と思います。）
外耳はそもそも鼓膜があるためイヤホンなどを装着してしまうと密封された空間になります。そうすると耳の中が高温多湿状態になり、カビが生えやすいという状況を作りだしてしまうのです。
『細田耳鼻科』イヤホンで耳にカビ！？痛みやかゆみは要注意！
https://www.hosoda-cl.com/column/5649/
参考
『細田耳鼻科』イヤホンで耳にカビ！？痛みやかゆみは要注意！
https://www.hosoda-cl.com/column/5649/
参考
『どい耳鼻咽喉科』急性・慢性外耳道炎
https://www.doi-jibika.net/%E6%80%A5%E6%80%A7%E3%83%BB%E6%85%A2%E6%80%A7%E5%A4%96%E8%80%B3%E9%81%93%E7%82%8E.html
長時間耳栓をしていると、上の引用と同じような状況になります。ましてや睡眠時などまさに長時間。
これらが耳栓の悪影響です。
耳栓では騒音問題解決にならない
こう見ていくと耳栓では騒音対策にならないどころか、様々な不都合や害が生まれていくことがわかります。
「耳栓しろ」で終わらせる人間がたまにいますが、是非ともそういった人には耳栓をして生活してほしいものです。いかに生活に支障をきたすかわかるはずです。
・・・と、また話が逸れてしまいましたが、耳栓ではおそらく何も解決しないでしょう。
少なくとも根本解決にはなりません。他の騒音対策ををお勧めします。
耳栓以外の騒音対策をまとめた記事があります。
騒音対策で耳栓以外の方法12選。就寝時や日常作業時の防音・紛らわし方
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