
睡眠時、作業時に気になる騒音。そんな騒音対策、防音で耳栓はよく言われますが、前回の記事で見た通り、耳栓ではデメリットが多すぎるということがわかりました。
なので、今回は耳栓以外のおすすめのグッズや設備など防音や遮音、または音を紛らわす方法などを見ていきます。
騒音源側にタンスなどを置く
原始的な方法ですが、まずは騒音源から離れたところに、作業台やベッド、布団を置くということ。そして騒音源側にはタンスなどを置いて、なるべく「壁」を設ける事。
これで解決する場合もあり、私の内でも隣の部屋のいびきの対策としてこの方法を用いて模様替えをした際に改善しました。
参考
隣の部屋(親)のいびきがうるさくて寝れない効果的対策法を考え実行する
耳をふさがないタイプのイヤホン
イヤホンは言ってしまえば耳栓みたいなものなので、耳栓のデメリットはイヤホンのデメリットと考えても良いと思われます。
耳栓のデメリットは主に「周りの必要な音が聞こえない」「長時間の密閉状態による耳の病気」が上げられます。耳を密閉していることによる害ですね。
前回もこれに関して詳しく見ていきました。
参考
騒音には耳栓しろと言うが…あまり良くないその理由。デメリットが多すぎる
なので、「耳を密閉」しないタイプのイヤホンならそのデメリットを克服できるということです。
耳に掛けるタイプ
耳の上に引っ掛けて、スピーカーが浮いている状態になるイヤホンです。
外出中での使用は微妙かもしれませんが、家の中での作業時などでは好きな音楽やホワイトノイズなどを流す方法で、耳を密閉せずに騒音を妨げることが期待される方法です。
例えば上記、骨伝導ではないものです。
耳に挟んで引っ掛けるタイプ
耳に挟んで引っ掛けるタイプのイヤホンです。イヤリングのように引っ掛ける感じと言いますか。これも耳の穴をふさがないタイプです。
「周りの音が聞こえる」ということを謳っているので、防音というよりも騒音を紛らわせるタイプです。
例えば、ambie完全ワイヤレスモデルAM-TW01など。
そしてこちらも、よく身体的影響が懸念されるような「骨伝導」でもないので安心です。
イヤホン自体に穴が開いているタイプ
見た目は普通のワイヤレスイヤホンですが、イヤホンの部分に穴が開いています。なので周囲の音も聞こえて、通気性もあるイヤホンになります。「耳に掛けるタイプ」と違って耳の外にはみ出すことがありません。
メリットとして、
- 耳からはみ出さない
- ワイヤレス
以上があるので、就寝時にも使える点が大きいです。
LinkBudsなど。
耳当て(イヤーマフ)
防寒で主に使われる耳当てですが、防音の耳当ても存在します。
見た目はヘッドホンその物のように見えますが、中身は防音に特化したイヤーマフです。耳栓と同じく音を遮断しますが、耳栓よりも密閉度が緩いので、耳の密閉による病気は耳栓よりは防げると思われます。
また、耳栓は耳の中に入れるので不潔ですが、イヤーマフは中に入れるわけではないので比較的清潔に保てます。その他耳栓よりも多くのメリットがあります。
イヤーマフが耳栓よりも優れている点をまとめると・・・
- 耳の密閉度が低いので耳栓よりも病気になりにくい。
- 耳の中に入れないので比較的清潔に保てる。
- 耳栓よりも一時的取外し、再装着が楽。
- 物が大きいので耳栓のように無くさない。
- 耳栓は不潔だからどこにでも置けないが、イヤーマフは置き場所に困らないし引っ掛けもできる。
また防寒のイヤーマフも耳を抑えていることには変わりないです。つまり防寒しながら防音もできるということでもあります。
冬や部屋にいる時は防寒の起毛イヤーマフの方がいいかもしれません。
いろんなものがあるみたいです。
防音に限らず防寒併用でも、耳当てをしていないよりかは騒音は防げることにはなります。
開放型ヘッドホン
ヘッドホンはヘッドホンでも「開放型」と「密閉型」があります。
「開放型」とは文字通り、通気性のあるヘッドホンです。
長時間使用でも蒸れない点が主なメリットとして言われており、その他にも音が通るため高音がよく聞こえるという効果もあると言われています。
耳栓や普通のイヤホンの主なデメリットである「密閉」を克服したヘッドホンであるということで、遮音しながら音楽で紛らわすということができることになります。
ゼンハイザー(Sennheiser)はamazon限定品もあるようです。
amazon限定以外にも似たようなものがあります。同じメーカーです。
ヘッドホン
開放型ヘッドホンでなくてもイヤーマフで見た通り、耳栓やイヤホンよりは密閉度は低いので、普通のヘッドホンでもまだマシではあります。ワイヤレスであればどこでも使えるのでそこを重視するのもありです。
また密閉型なので本格的に外の音を遮断したいという方も、耳栓やイヤホンよりはマシな遮断方法でもあるので、「密閉型ヘッドホン」を使うというのも良いかと思います。
クリップヘッドホン
耳に掛けるタイプのヘッドホンです。
こちらはヘッドホンのように耳に直接蓋をするというよりも、耳掛けイヤホンと同じで引っ掛けて若干浮いているようなものです。
最近では外ではあまり見かけなくなった気もしますが、家での遮音には人目を気にせず役立てると思われます。
快眠ドーム
睡眠時の防音アイテムです。頭だけを隠しているので遮光にもなります。夜勤の人にとっても重宝します。
耳栓をしていると起こる不都合である「目覚まし聞こえない」「防災通知聞こえない」ということがなくなります。下の方が開いているので、そちら側に目覚ましなどを置いておけば問題ないです。
ベッドテント
少し大掛かりにはなりますが、その名の通りベッドにテントを張る方法です。
テントなので快眠ドームよりは薄いですが、全体を遮ってベッドだけの部屋のようにできるので、部屋の中でのさらなる目隠しにもなりますし、遮光にもなります。
目覚ましや携帯はテント内に置いておくことにはなると思います。
例えば、「Leedor ベッドテント」など。
各ショップ内には、200x99cmもあるようです。
好きな曲を大音量でかける
騒音に負けないくらいの音量で好きな曲をかけるという方法は非常に原始的ではありますが、これが意外とありです。
ただしあまり静かな曲や穏やかな曲だと逆に騒音の方が目立ってしまうためストレスがかかる場合もあります。
また、長時間大音量を聞くということにもなるので、その身体的影響はあるでしょう。夜中だと周囲の迷惑にもなるので、そのあたりは考えてやるべき方法になります。
ホワイトノイズ
ホワイトノイズとは心を落ち着かせる音のことだとされています。
どんな音かというと、常に一定の音を流し続けるもので、砂嵐や換気扇、川の音、雨音などのことです。ただし中には換気扇の騒音問題も出ているので、誰しもが心落ち着かせることができるというわけでもないです。
日本人は雨音は心地よいと言いますが、海外の人は雨音も鬱陶しいと感じることが多いという話がありますので、人によってホワイトノイズが良い悪いというのはわかれるようです。
ユーチューブにも雨音だとか川の音というのがあるので、そういったものを垂れ流すという方法は人によっては効果的な騒音対策になるでしょう。
最近ではホワイトノイズに特化した「ホワイトノイズマシン」というのも出てきています。
機械が作り出す周波数の音から、ファンを回して風の音を発生させるものまで結構幅広いものとなっています。
二重窓
本格的な野外騒音の対策としてやはり最初に出てくるのが二重窓(二重サッシ、内窓)です。
いたるところで効果を言われており、防音対策の王道ともいえます。
大規模のリフォームを必要とせず、今ある窓に取り付けるだけで完了する場合が多いのも人気の理由です。また、行政による公害騒音の補助にもこの二重窓が採用されているので、効果は証明されています。
二重窓にも様々なタイプがあります。
参考
二重窓(内窓)二重サッシにはどんな種類があるか。簡易度や大きさなどを調べまとめる
ただし、場合によっては設置できないところもあります。窓の形や場所にもよります。
参考
二重窓(内窓)が取りつけられないのはどんな場所か?窓の種類や位置一覧
エクスショップなどではログインなど無しに二重窓の種類メーカー比較や概算を計算できるページもあります。
隙間テープゴムパッキン・コーキング(シーリング)
二重窓に関連することですが、騒音が主に入ってくるのはサッシの隙間と言われています。主に引き違い窓にあるようなサッシの隙間が窓をスライドさせるためにかなり空いていたり、純粋に建付けが悪い、コーキングやシーリングの不良状態などによって隙間が生じているということもあります。
コーキングやシーリングというのはガラスとサッシの間にあるゴムみたいな部分や外壁にあるゴムみたいな部分のことです。

こういったところに隙間テープやゴムパッキンをつけるという手もあります。

またサッシのコーキングが原因の場合はコーキングし直して隙間を塞ぐという方法もありです。専用の道具が必要になるので、これに関しては隙間埋めの代用品でもいいような気がします。
一応シリコン素材の物はあるようです。
ちなみに私の家がまさにこれで、このサッシのシーリング部分に隙間があり、めちゃくちゃ隙間風が入って来ています。
耳栓以外の方法は結構ある
繰り返しますが、前回見た通り耳栓による不都合や害はかなりあります。
しかし、耳栓以外の騒音対策も思った以上にあります。
これら単体でまず検証してみるのも良いですし、組み合わせて使うのも良いかと思います。
(例えば「快眠ドーム」と「穴あきイヤホン」)
もしあまりにもひどいようでしたら行政や警察に相談。それでもだめなら引っ越しという形になるとは思いますが、まずは手が出せる範囲での対策をやっていければと思います。
コメント
参考になります。
8年前に我が家の横に高速道路と側道ができ、市道はこれまで走っていることがなかったような大型トラックが常に走っている騒音で悩んでいます。
北側は田んぼだったので、夏は窓は開けっぱなしで、カエルの鳴き声で季節を感じていたのですが、田んぼも売ったようで来年にはアパートができ、役6部屋からは我が家の窓が丸見えです。
3mくらい先の場所とはいえ、夏場は車の騒音で聞こえないテレビの音などを大きくするので、新しいアパート住民から「近所の家のテレビがうるさい」と言われたり、逆にアパートから音楽などが流れてうるさい場合も考えているところでした。
もみじ様
コメントありがとうございます。
是非参考の一つとしてください。
コメントに「夏は窓は開けっぱなしで、カエルの鳴き声で季節を感じていたのですが」とありますね。私の家の周辺もかつてカエルの大合唱でした。それがいつしかカエルの声は無くなり、人の出す音だらけ。横に高速、近くにアパートが出来るということで、私の家の高架化に少し繋がるところがあると思いますが、家が丸見えだし、圧迫感があって空がとても狭くなった感があると思います。
つらいですね・・・。
ありがとうございます。
まだ来年1月から入居予定でまだ地盤改良すらしていませんが、できたら丸見えなので、どのように夏場の窓を防ぐかを「網戸 目隠し」「のれん」など検索してどうしたらいいのか音だけでなく、目隠しも考えています。