家の前の幹線道路が出来てから、もうすぐ1年が経とうとしています。
その中で私が懸念していた持病のアトピー性皮膚炎が案の定悪化しました。
ストレスやアレルギー、病気などへの影響は以前の記事でも書きましたが、今回は私の実際のアトピー性皮膚炎の悪化の様子を文字で書き記します。(写真はグロいので載せません)
騒音ストレスによるかゆみ
家の中でも、秒間隔で車の走行音が聞こえる環境に今までいなかったので、まずそれが異常なほどストレスです。
自然の音とは全く違う自動車走行音は生活の中で常に聞こえており、その不快な音は今後終わることはありません。走行音に加えて終わらない苦しみを考えると、ストレスによってかゆみが増します。
アトピー性皮膚炎について、私が思っているのは乾燥以外にストレスがかなりの影響を及ぼしているのだろうという事です。
騒音にもいろいろありますが、私の場合自動車騒音がこんなにも不快なものだと、体験して知りました。すべての音を遮断するような音です。
もう聞こえて来るだけでイライラしてきます。それに伴ってかゆみも出てきます。
アトピー性皮膚炎において大事なのは掻かないことだといろんなところで言われていますが、それを阻害するのがストレスであり、そのストレスを生み出しているのが騒音なのです。
道路が出来てからイライラすることが明らかに増えましたし、家にいるだけでイライラしますし、家族とも喧嘩ばかりになりました。
騒音によって会話がスムーズに進まないのもそうだし、音楽やテレビの音も聞こえずらくなる。
もうこの記事を書いて思い出している今すらもイライラが起こり顔にかゆみが生まれます。でも今は記事を書きます。私は騒音によってアトピー性皮膚炎を悪化させてしまうような人をなるべく阻止したいからです。この私の訴えを見て騒音を甘く見ずに十分に対策して暮らしてほしいし、もし引っ越しだとか家を買うだとか予定がある方は、十分に騒音の観点を調査しておくべきと勧めたいのです。
かゆみはいたるところに出てきます。
アトピーは乾燥するからかゆいなどと言われていますが、ストレスの場合は保湿していようが関係なくかゆみが襲ってきます。ステロイドを塗っていようが、飲み薬を呑んでいようが、ストレスによるかゆみというのは抑えられません。ただでさえイライラして冷静さを失っているのです。そんななかかゆみを我慢するなんてほぼ不可能です。
それに自動車騒音というのは乗用車だけではないです。
特別うるさい承認欲求の塊のようなバイクや改造車。ダンプや工事用などの大型トラック。運送会社のトラック。マニュアル車の低速ギアでのエンジン音。故障しているのではないかと思うほどの異音を響かせる車。高速道路並みに速度超過の走行音。
幹線道路であればこういう普通の乗用車よりもさらにうるさい種類の車が多く通ります。これが通るたびにまたイライラします。何か作業をしていると手が止まり、ストレスに加えて時間や集中力を無駄にされてさらにイライラしてきます。
しかも道路は鉄道と違って時間が決まっていません。
平日休日日中夜間深夜いつでも通ります。
寝るときは耳を塞いでいないと寝れません。
早朝通るうるさいバイクにいつも起こされ、まだ起きる時間でもないのに早朝出勤の道路騒音でもう寝れない。
深夜には交通量は減るが、その分トラックや高速並みに飛ばす車の走行音で耳が裂ける。
特に雨の日なんかはひどい。タイヤと地面の間の水分のはじけ飛ぶ音で、通常の10~20db騒音が大きくなる。
こんなストレスまみれの中で生活していればアトピーも悪化するのは当然だろうと。
もちろんだからと言って補償があるわけでもないし、防音設備設置の助成が出るわけでもない。
行政に言ったところで、騒音レベルの計測で算出される数値は「最大騒音レベル」ではなく「平均騒音レベル」です。先日の航空機騒音でも言いましたが、この「等価騒音レベル(平均値)」で出される数値は、最大が80~100dbであっても、40db~60dbにまで下げられてしまうようなものです。結局こうなると騒音防止要請も出ずに、何も改善されないまま騒音によるストレスと、それに伴うアレルギーや病気を発症し続けることになります。
そんな行政の態度からもストレスをうけます。
イライラによる掻き癖
さらにアトピー性皮膚炎の場合、深刻な問題がもう一つあります。これは別にアトピーに限らないかもしれません。
イライラすると、痒くないのに掻いてしまう。
自傷行為に近い掻き癖がおこります。
道路騒音のトラックやバイクが通るたびに、どことなく掻いてしまう。
そして掻いてしまったことへまた苛立ち、本当にかゆくなってくる。掻けば皮膚が崩れ、そこから乾燥型のアトピー性皮膚炎の患部が完成する。こうして騒音ストレスによって引き起こされたアトピーが全身をむしばんでいくわけです。
寝不足
夜の道路騒音は基本的に11時手前ぐらいまで、休日の日中とほぼ変わらない交通量があります。
それが終わった後は高速並みに飛ばす車の道になります。
その状態になれるまで寝れないんですよ。
しかもイライラしていると静かに寝るなんてできやしない。疲れ果てて寝たとしても全く寝た気がしない。加えて早朝には爆音バイクや早朝出勤組の自動車騒音によって起こされる。
寝不足などの生活習慣もアレルギー、アトピーの悪化に直結することは身をもって分かっています。
暴飲暴食
ストレスがたまると食についても偏りが出ます。
暴飲暴食。私の場合そんなに食べられないのでそこまでひどくはないですが、それでも雨の日や家の前で頭に来ることがあった時、うっさいバイクや改造車が通った時なんか、イライラをおさえるために食べるのです。
そうすると先ほども言いましたけど、生活習慣の乱れが来ます。
太るとか病気になるとかあります。私の場合はそんなに太らんのですが、アトピーがめちゃくちゃ悪化しています。もう何が原因で悪化しているのか、すべてが原因なのかわからないほどです。
出勤帰宅
ストレスという点では、家の中にいる以外にもあります。それは家を出る時や帰る時。
まず車で帰ると、家はすぐそばなのにその前で止まるよ言うようなことが起きたり、家を出る時には途切れない車列でなかなか出れなかったりします。
考えてみてください。普通の人はスムーズに家を出れるんですよ?なぜ私たちだけこんな不便を強いられるのですか?私の家の前は住宅道路から幹線道路になったので、その時代を知っているんです。最低ですよ。
中にはめちゃくちゃ飛ばすような奴もいますし、こちらが駐車場に入れようとしているのに、その前で立ち止まるような歩行者やピッタリ引っ付いてくるような自動車がいます。
以前他記事でも書きました。
【幹線沿い車庫問題】道路に面した駐車場へのバック入庫が困難に!気を使う必要なし
もうすべてが不便だしストレスです。
幹線道路や大通り沿いの家なんていい事なんか一つもないです。
元々そうでない土地だった私が、昔と比べてはっきりと言えることです。
車通りの多い道沿いの家は最悪です。メリット皆無です。
事故のリスク
家の先端や玄関、家を出たとき。幹線道路ではトラックも通るし、めちゃくちゃスピードを出して走る車もいるし、普通に走っている車もいる。でもすべてに言える事は、家に突っ込んでくるリスクがあるという事。
私の家の前は元住宅道路だったので、自動車事故のリスクや車が家に突っ込んでくるリスクなんて今まで考えたこともありませんでした。でも車通りの多い道路になると、その危険が格段に上がります。
日々の生活でも常に想像してしまいます。
もし今車が家に突っ込んできたら・・・と。
不安と行政への怒りと憎しみが湧いてきます。
怒りは結局かゆみに直結してきます。またかゆくなる。
そう、こうして書いているとまたかゆくなる。
人の視線
人が玄関を開けようとするところを見てくるやつが結構いますが何なんですかねあれ。
車から見てきます。ふと振り向くとこっちをガン見しています。マジで怒りが湧いてきます。そうこうしてるとまたアトピーもひどくなる。
騒音だけじゃないんです。純粋に「人」に対する怒りや不信感も大幅に増加しました。
何なら家の前の幹線道路を通るすべての人間に嫌悪感を感じます。べつに嫌悪したくてしているわけではありません。すべてが疑い深くなる。すべてが憎らしくなってくる。
そういう怒りはどこにぶつけるでしょう。
たまった怒りをぶつける先
たまった怒りをぶつける先、それは結局自分だったり、物だったり、親だったりするわけです。
配偶者がいる人はそちらにストレスや怒りをぶつけるようなことにもなるかもしれません。
騒音は人間関係をも壊します。
いや、人間を壊します。
道路開通以降、会話が減りました。会話しても何かの文句や怒りのぶつけ先にしかなりません。
一緒な部屋にいるのも嫌です。
家の人間は皆ガサツになっていきます。
ちなみに関係あるか知りませんが、父はがんに、母は鬱に、加えて二人とも認知機能が目に見えて低下している。まだ彼らに自覚があるからいいものの、自覚無しの認知低下になってきたら最悪です。
家にいても楽しいことはなく、ただストレスを生み出す場になってしまっています。くつろげもしないし、プライベートもクソもない状態です。
そしてアトピー患者の私は、先ほども言いました「掻き癖」。
怒りをぶつける先は多々あれど、これが「自分を掻く」という選択肢がアトピー患者にはあるのです。あるというか無意識にあるのです。怒りのぶつけ先が掻くことになれば、更にアトピーは悪化していきます。最低ですね。
家に帰りたくない
家に帰ればストレスが生まれ、アトピーが発症する。
騒音下での地獄が始まる。
そんなことを思っていれば誰だって家には帰りたくなくなります。
夜家に帰らず徘徊する。無駄な時間を過ごす。
閑静な住宅がうらやましい
散歩していても、どこか出かけても、目に入るのは閑静な住宅です。
騒音もほとんどなく、事故のリスクも少ない。
元はうちもこうだったのに、どうしてあんなことになった。
どこへ行っても楽しめない。静かな家を見つけては、それを羨み、我が家を絶望し、家に帰りたくないと思う。ここに住んでいたいと思う。
癒しもない。楽しみもない。
羨望するだけ。嫉妬するだけ。そしてまた行政への怒りを覚え、かゆくなってアトピーを思い出し、親への怒りを思い出す。
人生を腐らせます。
簡単に「引っ越せ」という人間
こんなことを書いていると絶対にわいてくるのが「嫌なら引っ越せ」という輩。
実はうちの父親がそれ。
あほかと。父親に関しては私が引っ越せない理由があるのは知っているだろう。身内や知人に「引っ越せ」と言われるとそのたびにそう思い、怒りが湧いてきてまたかゆくなります。
ネットでもよく「引っ越せ」という言葉を目にしますが、もし騒音源の方が後に出来たのだとしたら、なぜこちらが引っ越さなければいけないのか疑問でならないのです。
まず引っ越せない理由なんて人それぞれですし、事情なんて山ほどあります。それを一言で片付けるあの無知さと世間知らず度合い。
もっとも簡単に想像できるのが金銭面でしょう。
引っ越しなんてどれだけの時間と金をかけなければならないのか。それを知らないわけでもあるまい。知らないというのなら口を出すなと言いたいものです。しかもその費用は騒音被害者の自費だし。ふざけてるのか?
何にしても「カネ」だけが問題ではない。
口を出す前にもっと深く考えないとダメなのですよ。考えるのが嫌なら黙っていてほしいものです。
私の場合のように家の者から「嫌なら引っ越せ」などと言われる場合、例えば配偶者などからでも同じです。
そうすると家の中の人間関係が崩壊します。家庭崩壊するのです。
騒音は家庭崩壊のリスクもはらんでいます。
そうなると結局、心身共にまいってきて、病気を発症・アレルギーの悪化・アレルギーの発症へとなっていきます。うちのように。
騒音の被害
この私の体験談は、いま自動車騒音の記録だったのでそれに限って話してきましたが、べつに自動車騒音に限った話ではないと思います。騒音というのはこういう被害が生まれているのです。ただ単に「うるさい」で済むような話ではない。死活問題なんです。
人間の生み出す音に良いものなどありません。生活音にも言える事でしょう。
ネットでは騒音被害を意味不明なほど軽視する輩がいますが、現実を知らなさすぎですね。そういった輩は今現在運よく騒音環境を免れているだけで、いずれ思い知ることになるのでしょう。
そして騒音規制を強化しない国や行政も問題です。
公害に関しては特に、自分らが私たちの金で作っているくせに、それで生まれる騒音被害に補償や助成も出さないどころか、害悪な騒音規制の計算方法で基準をうまい事下回るように設定されている。
極端に言えば1日120dbが6回起きても、平均騒音レベルが60dbだったら対策しなくていいわけですから。頭おかしいでしょ。
もっと騒音に関する規制や対策補助を充実させないと、もっと騒音で精神や身体が病気になる人が増えますよ。そうなると国のあらゆる生産性も下がるでしょうね。保険料もかさむばかり。
べつに陰謀論者でも何でもないですが、患者増やして社会保険料の徴収を増やそうという狙いなのかとも思ってしまうほど。それか医学界に金が回るようにするため?
まったく騒音に関するすべてのことが整備されてません。ここまで疑わしくなってしまうものですよ。
幹線道路とアトピーの関係は証明されている
これだけ行って来て「あなたの感想ですよね」とか言われるの嫌なので、アトピーと大通りの関係性を出しておきます。アメリカの研究です。
今回のアメリカの調査では、アトピー性皮膚炎の患者7384人と非患者7241人の計1万4000人超の医療記録が分析されました。その結果、幹線道路からの距離が10倍延びるごとに、アトピー性皮膚炎の発症リスクが21%低下することが明らかになりました。さらに詳しく見ていくと、幹線道路から1000m以上離れた場所に住んでいた子どもは、500m圏内に住んでいた子どもと比べて、アトピー性皮膚炎の発症リスクが27%低いことがわかりました。
【AERAdot】子どものアトピー性皮膚炎発症に「幹線道路からの距離」が影響 距離延びるとリスク低下 米国最新調査〈dot.〉
https://dot.asahi.com/dot/2023051300016.html?page=1
関係あるんですよ。
ただし原因は不明だそうですよ。
大気汚染の可能性があるかもしれないということです。たしかに車や家の壁、硝子がすぐ汚れるようになりました。もちろん洗濯物はもう外には干せません。
騒音以外にもこうした健康被害に繋がります。
大通り幹線道路などの車通りの激しい道沿いの家は、絶対におすすめしないです。
コメント