これは私の体験談として書きます。
リビングや寝室に限らず家のほとんどが大窓である掃き出し窓になっている私が不便だと思う部分を書き出します。
騒音問題や断熱問題、物置の問題など多数の問題が出てきます。
大きい窓のデメリット一覧
窓には大まかに、大きい窓「掃き出し窓」と比較的小さい窓「腰高窓」があります。
今回は、大きい窓(掃き出し窓)の生活で影響の受ける順に上から見ていきます。個人的に不便だと思っている順番です。
- 騒音
- 家具の置き場がない
- 人の視線
- 断熱
- 工事費がかさむ
- 虫の侵入範囲が広くなる
騒音
家の近くに騒音源となる何かがある場合。例えば交通量の多い道路や工場など。その場合は、明らかに窓からの騒音の侵入が多く、生活に支障をきたすレベルまで来ています。
騒音が家の中に侵入してくるのはほとんどが窓から。
薄い窓ガラスをすり抜けてくるものもあれば、サッシの隙間から入ってくるものもある。窓が大きければ大きいほどサッシの範囲も大きくなり、サッシの隙間の範囲も大きくなる。
全てにおいて騒音対策の真逆を行く形になるわけです。
ここでリビングと寝室を考えてみましょう。
テレビなどを見る部屋、就寝の部屋、プライベート空間です。生活の基礎となる空間が騒音によって侵されるのです。
騒音による健康被害は多くあります。
病気のリスク、アレルギーの悪化、鬱などに影響が出ます。
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もし今現在騒音被害がなくとも、いつ自宅周辺が開発されるかわかりません。私の家の周りも10年前までは閑静な住宅街でしたが、当サイトに何度も投稿している通り最悪の環境となりました。
こういった被害を少しでも防ぐためには、騒音の侵入経路を少しでも塞ぐことが必要です。
大窓のような、まるで騒音を取り入れようとしているかのような設備はおすすめしません。
家具の置き場がない
うちの家は特別大窓ばかりの不良物件ですが、それで不便なのが、家具を置く場所がないということです。
タンスや棚などを置こうとしても窓ばかりで置けないし、ちょっとした低い棚であっても、収納ケースであっても、大窓だった場合それを置く場所すらない。窓の前に置くしかないのです。場所も取るし、掃除は面倒だし、すぐ蜘蛛の巣が張るし最悪です。しかも全然収納できている感じがしないので、おそらく人様がうちに上がったら、「なんて整理整頓できてない家だ」と思われると思います。大窓で足元まで窓があるからこそ、物の置き場がない。
寝室で考えてみましょう。
おそらく寝室のメジャーな家具は、ベッド、机、本棚かと思います。
大きい窓は基本的に壁の一面の8割方を窓が占拠する形になります。縦方向はもちろん、横にも広いので8割以上が窓になります。つまるところ、一つの壁がないようなものです。
本棚はもちろん置けない。
何か低い引き出し付きの収納棚も置けない。
机も置けない。
ベッドも置けない。
↑これがもし普通の腰高窓だった場合。↓
高さによっては低い本棚は置ける。
低い引き出し付きの収納棚は置ける。
机は無理。
ベッドは置ける。
という事になります。
収納の観点から考えると明らかに大きい窓では不便なのです。
もう本当に置く場所がない。もちろん1つくらい大きい窓があってもいいと思いますが、本当に1つくらい(庭へ出る窓くらい)にしておいた方がいいです。2つ3つ作ると後々後悔します。
人の視線
窓が大きいという事はその分家の中が見えるという事です。
「カーテンがあるだろう」と言われるかもしれませんが、大きい窓を作る場所というのはおそらく人が頻繁に使う部屋であると思います。それこそリビングや寝室です。
ではそういったリビングや寝室などの部屋は一切カーテンを開けないのかというとそんなことはない。なぜなら換気をするから。換気をする際はカーテンも窓も開けることになります。
リビングや寝室のカーテンを開け、大きい窓を開ける。それはつまりその窓分を外の不特定多数の人から、リビングや寝室などのプライベート空間を見られてしまうということにもなるのです。
防犯にも反します。純粋に不快でもあります。
腰より上の窓と足元までの窓では、部屋の見え方も全然違います。丸見えになりますよ。
断熱
これは騒音と似たようなところがあります。
熱が出入りするのは、窓からです。そしてサッシです。
夏に窓を触ると分かる通り熱いです。冬に触ると冷たいです。それが部屋にも反映されているということです。つまりその窓の面積が大きければ大きいほど影響を受けやすいのは必然です。
しかも隙間風はサッシの隙間の分入ってきます。窓が大きければ大きいほどサッシの隙間も長くなり大きくなります。
そしてリビングや寝室は先ほども言った通り、「人がいる場所」です。そういった場所は冷房暖房を使います。全然効かないのです。
もうこれは私が体験しています。悲痛なほどです。
冬は全くストーブが効かない。これはもう本当です。ストーブの前しか暖かくない。少し離れればめちゃくちゃ寒い。夏はクーラーをつけます。で、少しすると寒くなるので消すと5~10分程度でめちゃくちゃ暑くなります。だからと言って温度を上げた状態で付けていても全然効き目がない。
寝室にいたら風邪ひきますよ。
まさに「冬は寒く夏は暑い家」。
これを体現したような家になります。
補強の工事費がかさむ
さて、騒音や断熱のことを見てきました。
だったら窓に何かを施そうじゃないかと。
例えば、窓のフィルム、二重窓、隙間テープ。色々と対策のしようはあります。
でもですよ、窓が大きいという事は、その分普通の腰高窓よりも窓のフィルムの大きさは大きくなるし、二重窓を施そうにも窓の大きさ分大きくなるし、隙間テープの長さも長くなる。つまり、後々に施すすべての補強の費用が、窓が大きければ大きいほどかさむのです。
腰高窓であれば二重窓もよく見ますが、掃き出し窓などの大きい窓の二重窓なんてなかなか見ません。費用がかさむうえに、補強するうえでの施工も一苦労です。テープもフィルムも大きければ大きいほど設置が厄介です。
騒音断熱が問題なうえに、その補強にまで影響する。
それが掃き出し窓などの大きい窓なのです。
虫が入る可能性が上がる
腰高窓でも窓を開けていれば虫は入ってきます。
でも掃き出し窓などの窓は窓の開く範囲が大きい分、虫も入りやすくなります。これは言わずともわかると思いますが、問題はまだあります。
まず一つ。
先ほどからサッシの隙間の話をしていますが、小さい虫はそのサッシの隙間から入ってくるものもいます。つまりサッシの隙間の範囲が大きいほど、虫も入ってきやすくなるというわけです。
そしてもう一つ。
足もとまである掃き出し窓。もし足もとから虫が入ってきたら、その入ってきた虫を認識するのが難しいのです。足もとでなくても、窓が開いた範囲が広ければ広いほど、虫が入ってくるのを認識しずらくなります。窓が開いている分虫は入りやすくなるのに、虫が入ったのを認識しずらくなるというデメリットが伴います。
さらにもう一つ。
先ほど物を置く場所がなく窓際に置いてしまうという話をしましたが、もし窓際に何か置いていた場合、その死角になっている部分の見えない位置から虫が侵入することもあるのです。そうすると気づかないうちに虫が入ってきて、いつの間にか室内に虫(特に下から来るので、地面を這っている虫)がいるということになります。
ちなみにうちも蜘蛛、ワラジムシ、ダンゴムシ、ムカデ、ヤスデ、ゲジが頻繁に出ます。元々隙間の多い不良物件であるという理由もあるでしょうが、大窓(掃き出し窓)だらけというのも一つの理由だと思っています。
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掃き出し窓は2つも必要ない
そもそもこの掃き出し窓という大窓は現代に必要でしょうか。
昔は掃除機なんてなかったでしょうし、家の埃を箒でそのまま外に掃くために便利だったかもしれません。なので昔の家はこの掃き出し窓という、まるで障子や戸のガラス版みたいな構造の窓が多用されていますが、今は掃除機で完結するので、掃き出す窓の必要性って無いのですよね。本当に庭への出入り用にしか必要ない。
この掃き出し窓は本当に現代の騒音断熱問題に大きく影響していると思います。
本当に庭がある家での、庭への出入り口以外では必要ない。なので、2つ以上は間違いなく必要ないのです。
これから家を建てる方や買う方はこの大窓の必要性があるかどうか今一度ご確認をお願いします。
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